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家づくりの設計・見積もり時の注意点(11/11)

家づくりの見積もり書の見方を知っておこう

2016/01/28 山田章人

家の設計をするにあたり、平面図や立体図は大事なのはもちろんですが、予算がしっかり守られているかを確認するための見積もり書の内容を理解することも重要です。この見積もり書にどのようなことが書かれているのかがわからなければ、予算をどのように使うのが適正化がわからなくなってしまいます。

詳細な見積もり書で確認を

業者は、建て主の希望に合わせて設計図・見積もり書を作成します。この見積もり書に関しては、業界の基準は一応ありますが、法的に決められた書式がないことから、業者によってさまざまな形式が取られています。

見積もり書の内容ですが、具体的には、以下のようなことが書かれています(左から、大科目/科目/工事の内容)。

(1)仮設/仮設工事/足場組み、仮設電気・トイレ、養生など建設準備のための工事
(2)基礎/基礎工事/コンクリートや鉄筋、型枠、土などの処理といった基礎を作るための工事
(3)木工/木工事/建物の骨組み、木材、建材、ボード類、釘など大工が行う工事
(4)屋根/屋根工事/屋根を葺く工事全般
(5)建具/金属製建具/窓のアルミサッシ、金属製ドアの工事
(6)建具/木製建具/木製窓や木製ドアの工事
(7)建具/ガラス工事/サッシ以外のはめ殺しガラスやガラスブロックなどの工事
(8)仕上げ/防水工事/防水機能を持った層を作る工事
(9)仕上げ/タイル工事/玄関や風呂場などのタイルを張る工事
(10)仕上げ/石工事/石を張る工事
(11)仕上げ/金属工事/鉄骨階段や手すりなど金属を使った工事
(12)仕上げ/左官工事/外壁・内壁を塗り仕上げにした時の工事
(13)仕上げ/塗装・吹付け工事/外壁に材料を吹付け、色着けを行う化粧工事
(14)仕上げ/内外装工事/外壁のサイディングや、内壁の仕上げに関する工事
(15)仕上げユニット/仕上げユニット工事/システムキッチンや洗面台、ユニットバスなどの工事
(16)設備/電気工事/コンセント、照明器具などの工事
(17)設備/給排水衛生工事/衛生設備、給水湯など水道屋の工事
(18)設備/冷暖房空調工事/冷暖房の工事
(19)設備/ガス工事/ガスを供給する配管工事

「◯◯工事一式」には要注意

 これらのほかに諸経費(現場でかかった経費や手数料など)が、わかるようになっています。この一覧が表紙にあり、そのあとに各科目の詳細が書かれているのですが、注意しないといけないのが「◯◯工事一式」と書かれているものです。

 これではどんな工事にどれだけの費用がかかっているのかわからないので、必ず明細をつけてもらうようにしましょう。また、書かれている金額が税込・税別なのかも確認しておきましょう。何千万円という単位の買い物ですので、消費税だけでもとんでもない金額になるので注意しましょう。

設計変更による見積もり変更

 当初の設計から、仕様が変わるなどの変更はよくあることです。その変更に合わせて、見積もりも変化していきます。

 設計変更によりどの部分が変わってくるのかは、明細が出ていないとわかりません。見積もりが高くなったときに、どの部分が変わったのかが明確でないと、後々のトラブルにつながる可能性があるので、あらかじめ明細を出してもらう必要性があるのです。

相見積もりとは何か

 同じ設計内容の建物で、複数の業者に見積もりをお願いすることを「相見積もり(あいみつもり)」といいます。これは、1社だけの見積もりでは高いのか安いのか判断できないので、相場を知るために行なうものです。

 業者Aが2500万円と見積もった建物でも、業者Bは2300万円、業者Cは2700万円という見積もりが出てくる可能性があります。材料の仕入れの不得手や工法の違いなどで、意外に差が出てきます。

 1社に見積もりをお願いした際にわかりづらい点があったときなどは、相見積もりをお願いしてみるのは、適正価格を知り、業者を選ぶ判断をする際に参考になります。むやみに価格競争をあおるのではなく、適正価格で家を建ててもらうための手段と考えてください。価格競争に発展してしまうと、工事のクオリティの低下を招くことがあるので気をつけましょう。

 なお、ハウスメーカー数社に相見積もりを取るといわれる場合がありますが、面積も仕様も違う設計に関しての見積もりは、相見積もりとはいいません。あくまで、参考程度にしかならないのでご注意ください。

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