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失敗しないリフォームプランの立て方(2/6)

悪質なリフォーム業者に騙されないために

2016/01/25 森田祥範

リフォームには、リフォームするにふさわしいタイミングがあります。適正・的確なタイミングを知るためには、日頃から定期点検とメンテナンスに留意しておくこと。リフォーム業者の言いなりになるのではなく、ご自分のタイミングでリフォームできるようになりましょう。

定期点検とメンテナンスのすすめ

 いまリフォームしておかないと、家が全部ダメになってしまいますよ——。悪質リフォーム業者の営業マンが、訪問先のお宅でよく口にする言葉です。そうやって住んでいる人の不安をあおり、必要のないリフォーム工事を高額で売りつけるのが彼らの手口。

 基本的に、訪問営業してくるリフォーム業者は「怪しい」と疑ってかかったほうがいいでしょう。とはいえ、住宅に関する専門知識がない一般消費者は、つい彼らの言い分を信じてしまいがち。特に屋根、外壁、床下などの不備や不具合を指摘されると、本当かウソか、素人には判断がつきません。

 そこで、悪質なリフォーム業者にだまされないために、ぜひおすすめしたいのが住まいの定期点検とメンテナンスです。

5年に一度は住まいの点検を

 もっともオススメの選択は、信頼できる住宅診断の専門家に依頼して、住まいの状況をきちんと点検してもらうこと。費用は、目視による点検で1回4万〜5万円程度、専門機材を使った本格的な点検で20万〜30万円程度でしょう。

 金額だけ聞くと、ちょっと高いような気もしますが、リフォームにかかる費用は簡単な工事でも数十万円、大規模工事なら1000万円単位になります。それだけのお金を費やしてリフォームするからには、適正な時期に、的確な手段で行ないたいもの。専門家の点検で最良のリフォームができると考えれば、かえって安上がりともいえます。

 住まいの点検は、基本的には5年に一度行うこと。これは専門家に依頼する場合も、自分で行なう場合も変わりません。

 チェック項目は、外壁であれば、(1)ヒビはないか、(2)コケやカビなどは発生していないか、(3)ドアやサッシ周りにゆがみやすき間はないか、(4)シーリング材に異常はないか。

 破風などの木部であれば、(1)表面の劣化やハガレはないか、(2)割れているところはないか、(3)腐食しているところはないか。

 門扉などの鉄部であれば、(1)塗装がはがれたり、錆びているところはないか、(2)腐食して穴が空いているところはないか、(3)蝶番など可動部は傷んでいないか。

 その他、床下であればシロアリ被害や湿気の多さ、給湯器やエアコンの配管であれば表面の傷み具合や漏水の有無がポイントになります。

 なお、点検を専門家に依頼する場合、あなた(あるいは別の家族)も点検にできる限り立ち会うこと、その際、家屋のどんな部位に注目し、どのように点検しているかを、自分の目でしっかり確認することが大切です。

 疑問に思ったことは専門家に何でも質問しましょう。そうすれば、家屋を点検するときのポイントとノウハウがある程度つかめるはず。次回からは自分で点検できるようになるだけでなく、日常的に住まいをチェックすることも可能になります。

メンテナンスすべき時期の目安は?

 ここで、住まいのメンテナンスに最適なタイミング(周期)を部位別に見ておきましょう。あくまでもひとつの目安なので、ご参考までに。

 外壁モルタル部の塗り替えは10年に一度。屋外の木部・鉄部は5年ごとに塗り替えると長持ちします。

 屋根に関しては、本瓦なら10年に一度の点検が必要。スレートであれば10年ごとの点検、20年ごとの葺き替えがひとつの目安。トタンの場合は10年ごとに塗装を行ない、20年ごとに葺き替えを。防水工事は10年ごとに行ないましょう。

 屋内の水回りでは、浴室・浴槽、トイレ、洗面所、キッチンは5〜10年で点検補修が必要。浴槽、洗面台、キッチンはおよそ20年で交換のタイミングになります。

 水廻り設備の場合は、水栓のパッキンやケレップなどの消耗品は早めに交換することで快適に使用できます。水栓の根元から水がにじんだり、ハンドルのしまりが悪くなったりすると交換を検討してみましょう。ただしお湯と水の混合水栓(レバーハンドル式)は素人ではやりにくいので専門家に頼みましょう。

 その他、雨樋の寿命は10〜20年、壁紙は10年前後が交換の時期。給湯システムは設置後10年以内に業者さんに点検してもらい、20年が交換の目安になります。シロアリなどの害虫・害獣が気になる人は、5年に一度専門家に見てもらうと安心です。

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