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後悔しない建売購入の基礎知識(2/9)

手頃な予算で新築一戸建てが購入できる。建売住宅のメリット・デメリット

2016/03/24 菅 正秀

建売住宅のほかにも注文住宅や建築条件付き宅地(売建住宅)や定期借地権付き土地など一戸建ての入手方法にはいろいろあります。そのなかでもいちばん手軽な方法といわれているのが建売住宅です。ここでは、建売住宅のメリット・デメリットについて考えてみましょう。

建売住宅の魅力は予算

 建売住宅とは、土地・建物をセットで購入できる商品です。注文住宅などと違って、基本的にはすでにできあがった家を買うことになるので、間取りや設備などプランの自由はありませんが、大量生産・販売されることから比較的安価で、予算を抑えられるというメリットがあります。

 また、注文住宅や建築条件付き宅地に比べると、手続きの面でもかなり簡略化されます。住宅ローンについても土地・建物を一本化できますし、多くの場合は販売する業者が手続きを代行してくれます。また、業者が提携ローンを扱っていれば、金利の優遇を受けることもできます。

ある程度のプラン変更が可能な場合も

 先ほど、建売住宅には間取りや設備などプランの自由がないと書きましたが、最近では、カラーリングや設備など複数のプランが用意されていて、そのなかから自分の好きなプランを選んで、注文住宅に近い感覚を味わえるサービスも出てきています。

 もちろん、完成後や完成間近で売り出されている物件の場合は、プランの変更はほとんどできませんし、変更するとなるとそれなりのコストがかかります。

 ですが、同じ区画内で複数の物件を同時に販売する場合など、1軒を先行して建築し、それをモデルハウスにして集客、ほかの物件についてはプランの自由が利く基礎工事段階で販売するというケースも増えています。

 もちろん、変更するためにはコストがかかりますが、このようなケースでは、外壁・内装のカラーリングなどを数種類用意し、そのなかから自由に選べるプランなどのほか、場合によっては間取りの変更まで可能なこともあります。

建売住宅と建築条件付き土地のどちらがいい?

 建売住宅の購入を検討する際にいちばん気になるのが、「欠陥住宅」を購入したくないということではないでしょうか。信頼できる業者が手掛けていればいいのですが、そうではない場合、「見えない部分」の手抜き工事が行なわれている可能性が高いといわれています。

 見えない部分とは、地盤・基礎部分・骨組み・断熱材など、建設してしまった後からでは見ることができない部分なので、チェックしようにもチェックできないのが実情です。

 そこでひとつの方法となるのが、建築条件付き土地の購入です。別名「売建住宅」ともいわれますが、土地の購入後の一定期間内に指定の業者と建築請負契約を結ぶことが条件になっている商品です。これであれば、プランの制約はありますが、そのなかから間取りの決定、建築材料や設備の選択ができるほか、工事中のチェックも行なうことができます。しかし、買い主が施工会社を選べないという制約があるので、注文建築ほどの自由はありません。

建売住宅に欠陥が多い理由

 それではなぜ建売住宅には欠陥が多いのでしょうか? 注文住宅であっても、売建住宅であっても、すべての住宅で欠陥は発生する可能性があるものですが、建売の場合、買い主が建築中の状況を見ることがほとんどないのが、その大きな理由です。

 また、行政でも中間検査という確認作業を行なっていますが、これも工事中に1回だけで数十分で終わってしまうもの。完了検査においても書類をそろえておけば検査済証が発行されるなど、手の抜きようはいくらでもあるのです。

 もちろん手抜きを一切せずきちんとした建売住宅をつくっている業者もたくさんありますが、現実的には検査が徹底されていないことから、ほかの住宅と比較すると建売住宅の欠陥は多くなってしまっているのが実情です。

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