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リフォーム予算と費用の賢い決め方(9)

浴室をリフォームするときのおすすめの方法と費用は?

2016/02/05 森田祥範

居室別に見ると、住宅のなかでもっとも傷みやすく、老朽化するのがもっとも早いのが浴室です。なぜなら、ほぼ毎日使われる大量の水が、住宅を構成する木部や金属にとって大敵だから。本項では、浴室をリフォームする際にかかるおおまかな費用について見ていきます。

浴室リフォームは信頼できる業者を選ぶ

 木造一戸建て住宅の場合、在来工法(壁床がタイルで、ステンレスかポリの浴槽)であることが多く、日常的に水を使う浴室では、築10年目くらいから何らかの補修が必要になってきます。遅くとも築15年までにリフォームすることが望ましいでしょう。浴室のリフォームは、日々のバスタイムをより豊かで快適なものにしてくれるだけでなく、住宅を長持ちさせるためにも必要な手当てだといえます。

 浴室のリフォームこそ、信頼できるリフォーム業者を選びたいもの。リフォーム工事の際、水密(防水)を完璧に行なわなかったり、防水・防湿対策が不十分だったりすると、浴室の土台部分が腐食するなどして、住宅全体の安全性まで損なわれかねません。そのため浴室リフォームでは、「いかにコストを抑えるか」よりも、「いかに信頼できる業者を選ぶか」がポイントになります。

浴室リフォームはユニット工法がおすすめ

 浴室をリフォームする場合は、全面改修が基本になります。そして浴室全面改修する際には、在来工法か、ユニット工法かのふたつの選択肢があります。

 在来工法は、20年ほど前まで主流だった工法で、基本的にモルタル(コンクリート・砂・水を混ぜて練ったもの)とタイルで浴室を仕上げていきます。モルタルの塗布、浴槽や水栓器具の設置、窓の設置、タイル張りなど7〜8の工程を数人の職人さんが分担して行ないます。

 日数は1週間〜10日程度かかり、その分工事費もかさみますが、現場の状況に合わせたオーダーメイドになるので、いままでの浴室と同じ広さも確保できるし、自由な設計も可能になります。

 ユニット工法は、浴室の施工で現在主流となっている工法。古い浴槽やタイルを撤去し、ユニットバスを組み立てて設置します。ユニットバスは床・壁・天井と浴槽が一体化されていて、製品として完成度が高いため、誰が施工しても水密(防水)がきちんと確保され、施工の質に差が出にくいのがメリットです。

 ユニットバスの設置だけなら2〜3日の工期で済み、コストも抑えることができます。壁や床にタイルのような目地がないため、カビが発生しにくく、掃除しやすい工夫が凝らされていて、メンテナンスも楽です。

 ただし、広さは従来の浴室より若干狭くなりがち。もともとの浴室スペースの広さや形状によっては、ユニットバスが設置できないこともあります。

 ユニットバスの浴槽の材質は、人工大理石とFRPがありますが、人造大理石浴槽は肌触りや見た目のゴージャスですし、さらには汚れが目立ちにくく、お掃除も簡単です。そういう点からも人工大理石のほうがおすすめです。最近はコストも安くなっているので是非ご検討をお勧めします。

 なお、在来工法にしろ、ユニット工法にしろ、リフォーム時に浴室土台の傷み具合を確認しておくことを忘れずに。

標準的な広さのユニットバスで70万円から

 ユニット工法による浴室全面改修の費用は、標準的な0.75坪のユニットバスで、およそ70万円(材料費・工事費込み)から。

 あらかじめ計算に入れておかなければならないのが、それまで使っていた浴室の解体費用です。マンションの場合、古いユニットバスを撤去し処分するだけなら、10万円程度。一戸建ての場合、在来工法の浴室だと、古い浴槽だけでなく、タイルなどの廃材が大量に出るため、処分費は15万円以上になります。

 浴室リフォームと同じタイミングでぜひ行ないたいのが、老後のヒートショック対策も兼ねた、浴室暖房乾燥機の設置です。浴室手前の洗面所も、同じタイミングで床暖房を設置するのもいいでしょう。これらの設置には、商品代以外に新たな電気工事が必要で、浴室暖房乾燥機の設置は工事費込みで約15万円から。床暖房を含めればさらに15万円ほどかかるでしょう。

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