住まいのノウハウ講義 / ライフスタイル / 田舎暮らし・デュアルライフ

田舎暮らしに向けて、はじめの1歩を踏み出そう

自分にふさわしい移住先を選ぶ2つのポイント

2016/01/04 馬場未織

田舎暮らしやデュアルライフに、漠然とした憧れを抱いていませんか? 一歩行動を踏み出すには、その憧れの奥にある強い希望や目的を掘り下げるプロセスが欠かせません。自分は田舎暮らしに何を求めているのか、その探り方をお伝えします。

「憧れ」のイメージを明確に

 このサイトを見ているみなさんは、移住やデュアルライフ自体に対して、漠然とでも憧れを抱いているはず。でも一歩行動を踏み出すには、その憧れの奥にある強い希望や目的を掘り下げるプロセスが欠かせません。そこがはっきりしていないと、いったいどこに第二の我が家を求めればいいのか、場所も定めようがありません。

 自分の潜在的な期待や目的意識を探るには、次の2つのポイントで考えるといいでしょう。

「理想の一日」の過ごし方を思い描いてみる

 移住やデュアルライフを実現できた場合、いちばん多くの時間を費やしてみたいのはどんなことでしょうか? どんなことをしている自分を想像するとわくわくしますか?

 たとえば、季節を問わずサーフィンに明け暮れたい、里山ののどかな雰囲気に癒やされたい、静かな環境で趣味の陶芸に没頭したい、などなど。こんな暮らしができたらいいな、というイメージを書き出してください。ひとつに絞らなくてもかまいません。まずは欲張って思いつくままに出してみましょう。

 次に「理想の一日」の過ごし方を思い描いてみます。新しい生活を始めたら、朝は何時に起き、朝食をとりながら窓の外にはどんな景色が見えるでしょうか? 仕事はどこで誰とするでしょうか? 自宅でできるのか、どこかに通勤するのか。通勤するなら、どんな交通手段で所要時間はどれぐらい、など細かく想像してください。もちろん仕事の内容も重要なのはいうまでもありません。

 家族や友人と過ごす時間は十分とれるでしょうか。ご近所づきあいもいまより多くなっているかもしれません。

 こうした作業をしてみると、日ごろの忙しさに流されて忘れていた願望や、自分が大切にしたい価値観が見えてきます。もちろん、すべての「理想」を実現するのは簡単なことではありません。自分だけが頑張ってみても、どうにもならないこともあります。

「ぜひとも譲りたくないこと」から「もしできたらいいな」あるいは「できればいいけど、ダメならダメで、まあいいか」というレベルまで、さまざまなグラデーションがあるはずです。

 こうした「理想の一日」をいちばん実現しやすそうな場所はどこだろうか? と考えることが移住先の選定に役立ちます。

 家族やパートナーがいれば、お互いの理想の生活を話し合ってみることをおすすめします。お互いが思い描く夢や理想を理解して、自分と相手が思い描く理想の生活の「違い」を知っておけば、移住が現実になったときにも折り合いをつけやすくなります。

都市と田舎の割合を決めるワークスタイル

 上の作業で理想的なライフスタイルが見えてきました。この生活をいかに実現できるかのカギを握っているのが仕事です。不労所得だけで十分生活ができるとか、完全な自給自足を目指す場合を除いて、どんな山奥に移住しようと、多くの人は現金収入を得るための仕事を多少はする必要があるでしょう。

 いま、都市部の会社などに雇用されている人は、その仕事を続けながら、どこまで理想を追求できる可能性があるか探ってみることです。よほど次の仕事のアテがあるわけでなければ、あせって仕事を辞め、あえて定期収入の道を断つのはおすすめできません。

 もっとも現実的なのは、月〜金曜はいまの暮らしを続け、週末だけ田舎で過ごすデュアルライフです。これであれば、都市部とデュアルライフ先を月に4往復するとして、その交通費や時間コスト、また住居が2カ所になることのコストを賄えさえすれば、ほかに大きなリスクはありません。移動コストを考えると、デュアルライフ先の場所は自ずと絞られるでしょう。

 少しずつ自分らしい移住の始め方が見えてきたでしょうか。十分な準備が必要なのは言うまでもありませんが、机上でいくら考えていても始まらないのも事実です。「ダメだったら、そのとき軌道修正すればいい」といったおおらかさで、まずは動き出してみませんか。

<< 前の記事 次の記事 >>

講師に感想や読みたい記事のリクエストを伝えよう

注目の講師

住まいの大学 書籍のご案内
HOME4U