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失敗しない家づくりの基礎知識(3/10)

注文建築の設計打ち合わせで「あれもこれも」とブレないためにやっておくべき大切なこと

2016/01/20 山田章人

マイホームを建てるにあたり一番魅力的なのは、自分(家族)のイメージに合わせた家を建てられることです。とはいえ、漠然としたイメージでは設計者もなかなか図面に落とし込めません。そこで、設計担当者と打ち合わせをする前に、どのような家に住みたいのかをイメージしておくことが大切です。

要望を伝えて図面に反映してもらう

注文住宅を建てる際、設計担当者(住宅メーカーでは営業マンが要望を聞く場合もある)と打ち合わせをするときには、建て主の要望を伝えなければいけません。イメージを伝えるには、打ち合わせ時に思いのまま伝える、あらかじめ希望を箇条書きにしておくなどの方法がありますが、いずれにしろ、建て主が伝える要望を設計担当者は図面にしていきます。

この要望をうまく伝えられなければ、最初の基本設計の時点でイメージとのズレが生じてしまうので、新居のイメージをしっかり持っておくことが重要になります。いちばんまずいのは、設計担当者におまかせしてしまうパターン。設計担当者のセンスを信じていたとしても、後々「こんなはずではなかったのに」というようなトラブルになりがちなのはおわかりいただけることでしょう。

設計担当者としても、建て主が持っているイメージを共有することで、その家族にとって最適な設計ができるというものです。建て主側で責任をもって、しっかりしたイメージをつくっておくことが夢への第一歩となるのです。

具体的にはどのようなことを考えておけばいいのか

とはいえ、どのようなことまでイメージしておけばいいのかわからないことも多いと思いますので、簡潔に紹介していきます。

●家づくりの計画の概要(予算の上限、家族構成など基本的なこと)
●家族の暮らし方(新しい家をどのように使いたいか、今の住まいで不満なところ、ルールなど)
●デザイン(外観やインテリアのイメージを、雑誌やインターネットなどで調べ、写真を渡すのは有効)
●間取り(部屋の数・大きさ・階数など)
●家以外の土地の利用方法(地図・測量図は必須、車庫や家庭菜園は必要かなど)
●使用材料(レンガや特殊木材などこだわりの材料はあるのか、耐震性を重視するなど)
●新居でも使用する家具(サイズが明記してあると寸法に合わせた設計が可能)

これで全部ではありませんが、これらが明確になっていると設計担当者としても、建て主の生活が見えてきますし、その家族に合った家を発想しやすくなると思います。

イメージを膨らませるためには

このような新居のイメージを膨らませるためには、これまでの家族の暮らし方を振り返ることが大切です。
「ここがこうだったらいいのに…」という希望を反映させられるのが、注文住宅のいいところですので、家族全体、そして一人ひとりの生活パターンの棚卸をして、家族にぴったりな家をイメージしておきましょう。

具体的にやるべきことは、新しい家に対する家族の要望をまとめリスト化していくことです。
そのなかで、「絶対に実現したいもの」「できれば実現したいもの」「なくても我慢できるもの」など、希望の強さも明記しておくとよいでしょう。
設計担当者は、できる限り多くの要望を取り入れようと考えてはくれますが、予算の関係や土地の形状などでどうしても全部の要望には応えきれない場合があるので、このような優先順位が書かれているリストがあると参考になります。

要望のリスト化と同時に、間取りを想定しておくことも忘れずに。
ここで注意しておきたいのは、目先の数年の生活だけではなく、10年先・20年先どのような生活をしていきたいかを考えておくことです。家族構成の変化や地域との共生の仕方なども検討しておくと、将来的に長く住みたくなる家に近づきます。

一方、多くの人が陥りやすい罠があります。
いろいろ見て頭のなかでは要望が決まっているつもりでも、打ち合わせが進むといろいろな目新しい資料が出てきます。それを見るたびに、あれもしたい、これもしたいと希望が膨らんでいき、最初の要望をすっかり忘れて打ち合わせは進めてしまうのです。

ところがいざ完成して、しばらくして冷静になると本当にしたいことができていない。こんなことが起きないように、リストは残しておきましょう。このようなリストがあると、設計の打ち合わせの時にブレないですみます。

このように、建て主が設計依頼の前にしっかりイメージを持っておくことが、よい家づくりのためには重要になります。何十年にも渡って住むことになる家ですので、じっくり将来の家族の姿について考えてみましょう。

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