住まいのノウハウ講義 / 借りる / 内見から契約までの注意点

何にどんな費用を払うか知ってますか?

賃貸契約に必要なお金の基礎知識

2016/02/18 秋津智幸

敷金礼金の支払いのほかにも、仲介手数料や鍵交換費など、賃貸契約にはいろいろな費用が発生します。思ったより大きなお金を払うことになるので、賃貸契約に必要なお金についてきちんと理解しておきましょう。

礼金や敷金の役割とは?

 地域によって多少の違いはありますが、敷金や礼金など、賃貸契約では思ったより大きなお金が動きます。仲介手数料や消毒料、鍵交換費など実際には何のためのどんな費用なのかわからないままに支払っている人も多いのではないでしょうか? 本当に必要なお金なのか、賃貸契約に必要なお金についてきちんと理解しておきましょう。

 以前は賃貸契約にかかる初期費用として、敷金礼金それぞれ2カ月分というのが一般的でしたが、最近は、礼金なしや敷金なしの物件も多くなってきています。

 礼金は、元々住宅の少なかった時代に入居できたお礼として大家さんに支払っていた慣例がもとという説があります。しかし、現在、賃貸住宅は飽和状態にあり、礼金の本来の意味、役割という点では不要になってきたと考えられます。

 一方、敷金は入居者の家賃等の不払い、退去時の修繕費の不払いなどに備える意味があり、その役割は現在でも特に家賃等の不払いに備えるという点では役割をうしなっていません。しかし、賃貸住宅が飽和状態にあり、他の物件と競争する必要から、また退去時の修繕に関するガイドラインなどの整備により、退去時の預かり金としての意味が薄らいだことから徐々に敷金も少額になってきた経緯があります。

 ただ、敷金なしという物件でもよく見てみると、「保証金1カ月分」などと記載されているケースがあります。この場合は、厳密には敷金と保証金は意味が異なるのですが、概ね同じ役割があります。敷金ではなく、保証金を1カ月とするのは、表示上のトリックで、敷金0(なし)という方がインパクトがあるからです。

 したがって、借りる側はそうした点にも注意して本当にいくら必要なのかを確認することが必要です。

仲介手数料について

 仲介手数料は賃貸物件などを仲介した不動産会社に支払うお金ですが、会社によっては仲介手数料半額というところもあります。

 元々仲介手数料については、宅地建物取引業法で賃貸住宅では「賃料の1カ月分まで」と定められています。その手数料の取り方の違いで「手数料半額」にしています。

 仲介手数料半額という場合、残りの半分は大家さんから受け取ることになります。まだまだ仲介手数料半額という不動産会社は少ないですが、仲介手数料が半額だからサービスが悪いということはないので安心してください。

鍵交換代や消毒料など

 賃貸契約時に支払うものとして、礼金、敷金、仲介手数料以外に鍵交換代や消毒料といったものがあります。

 そのうち、鍵交換代はその名の通り鍵を交換するための費用です。前の入居者が使用していた鍵をそのまま使うことが防犯上問題があるのではないかということで、多く見られるようになりました。この費用は物件によっては任意の場合もあるので、前の入居者が使っていた鍵でも気にならない方はなくすことができるか確認してみてもいいかもしれません。

 消毒料は大手の賃貸専門の不動産会社で必要としているようですが、実際のところ本当に必要かは微妙です。新たな入居者を入れる際にはハウスクリーニングを入れていますから、そこに消毒料というのは本当に必要なのかと思われるからです。

 絶対条件であればしかたありませんが、選べるなら消毒はなくても問題ないと思われます。

保証料はどういったものか

 賃貸物件によっては、保証人は不要でその代わりに保証会社を必須とするものが増えてきています。保証料はその保証会社へ支払う費用です。

 連帯保証人と保証会社のどちらかを選べる場合、連帯保証人が立てられるなら、この保証料は不要になります。

 しかし、最近は連帯保証人になりたくない人も増え、また賃貸契約では保証人を入居者(契約者)の身内に限定していることが多いこともあって、保証人が立てられない人が増えていますので、必要な費用だといえます。

 なお、保証料はおおむね家賃の半額で、2年間の保証が付くので、利用できるなら保証会社を利用することをおすすめします。

<< 前の記事 次の記事 >>

講師に感想や読みたい記事のリクエストを伝えよう

注目の講師

住まいの大学 書籍のご案内
HOME4U