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家賃の二重払いをしなければならいなことも…

退去するときは、いつまでに申し出ればいいの?

2016/01/07 細山勝紀

今住んでいる部屋の退去手続きや退去報告の時期など、退去時の注意点を確認しておきましょう。うっかり期限を過ぎてしまうと、余計な家賃を負担しなければならないことになってしまうので注意してください。

退去の通知はいつまでにすればいい?

退去時に気をつけたいこと

 引越しをする時は、新しい物件探しだけでなく、いま住んでいる部屋の退去手続きもしなければなりません。家主に『部屋を◯◯日に退去します』という報告をする、『退去通知』は退去の何日前までにすればいいのでしょうか?

 これは、契約によって異なりますが、通常は賃貸契約書に『退去◯◯日前に通知すること』と記載されていますのでそれにしたがいましょう。30日前に通知というケースが多いようですが、必ず契約書を確認してみてください。

 契約期間満了で退去する場合でも、退去届けや解約通知書の提出は必要です。通常、契約満了の1〜3カ月前に契約更新、または解約の意思を確認する書類が送られてくるので、解約を希望する場合は提出期限までに同封されている必要書類を提出しましょう。解約の手続きをしないと自動的に契約が更新されるという契約もあるので注意が必要です。

退去時に気をつけたいこと

 退去時の決まりは賃貸契約の内容によって異なります。通知期間や誰に連絡するのか、退去前に契約の詳細を確認しておきましょう。

(1)通知期間を確認しておく
 急に転居が必要になった場合など、通知期間を過ぎている場合は、通知期間までの家賃を支払わなければなりません。

 たとえば、退去日の1カ月前に退去通知しなければいけない物件で、10月10日に退去の連絡をした場合、退去通知をしてから1カ月で契約終了となるので、11月10日までの家賃は支払わなければいけません。6万円の家賃の場合、10月分の家賃6万円+11月の家賃の日割り計算で2万円の支払いになります。

 たとえ、10月中に引越しをしても、11月10日までは住んでいない部屋に家賃を払い続けることになってしまいますので、無駄な支払いが発生しないように通知のタイミングには気をつけましょう。

(2)月の途中での解約
 月途中での退去の場合は、日割り計算をするのが一般的ですが、賃貸契約によっては『日割り計算をしない』という契約になっている場合もあるので、契約書を確認しておきましょう。この場合は、引越し先の入居を月初めからにしてもらえるよう交渉するなどして家賃の重複が発生しないように工夫する必要があります。

(3)引越し先が決まらない場合
 家賃を2重に払うことになるのは避けたいですが、新しい部屋が決まる前に退去通知を出してしまったけれど、希望の部屋が見つからず、引っ越し先が決まらないという場合もあります。

 いつまでに決めなければならないと期限が決まっていると、満足いく物件がみつからなくても焦って決めてしまいやすくなります。入居日は事情によっては相談に乗ってくれることもありますので、大家さんに交渉してみましょう。

退去の手続き、退去までにすること

 退去の手続きや退去までに済ませておきたいことを確認して、事前に準備をしておきましょう。

(1)不動産会社、管理会社もしくは大家さんに連絡
 退去の通知はどこにどのような手段で出すべきなのか、事前に確認しておきましょう。

(2)退去届けまたは解約通知書の記入と提出
 用紙は不動産会社や管理会社で用意してあるので、契約時に貰っておいてもいいですね。現住所、転居先住所、敷金返還の振込口座などを記入して提出します。

(3)公共料金支払い先への連絡、保険の解約
 電気、水道、ガス料金の支払いと閉栓手続きを退去日までに済ませておきましょう。火災保険の解約手続きも必要です。電話や新聞などの契約がある場合にも忘れずに連絡をしておきます。

(4)立会い、鍵の返却、敷金返還
 管理会社や大家さんが部屋の状態を確認をするのに立会い、鍵を返却します。数日後に原状回復費用などリフォームの見積もりが提示され、費用が差し引かれた敷金が指定口座に振り込まれます。

 退去のタイミングには気をつけないと、いま住んでいる部屋と新しい部屋の両方の家賃を支払うことになってしまう場合もあります。賃貸契約の退去通知時期を確認し、新しい物件探しや今住んでいる部屋の退去手続きなど余裕を持って準備をすすめましょう。

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