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信頼できる不動産会社を選ぶ7つのポイント

どんな不動産仲介会社に自宅売却を任せるべきか

高橋正典高橋正典

2016/01/04

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売り主・買い主の不安を解消する会社を選ぼう

 中古住宅の売買は、人生のなかで最も大きな買い物といえるものですから、どうしても不安がつきまといます。その不安を解消してくれる不動産仲介会社は、信頼度がアップします。

(1)「インスペクション」「瑕疵保険(かしほけん)」「住宅履歴」に対応
 まずひとつ目のポイントは、「インスペクション」「瑕疵保険」「住宅履歴」に対応していることが挙げられます。これらは国が政策を通じて後押ししていることですので、とても重要なことです。

 建築家などプロによる建物診断であるインスペクションを行ない、売った・買った後のトラブルに備える瑕疵保険や、どのような住宅の仕様やリフォームなどの情報を網羅した住宅履歴などがあると、「問題があるのかないのかわからない住宅」が「安心して購入できる住宅」に変身します。

(2)売却に特化したノウハウを持っている
 ふたつ目に、売却に特化したノウハウを持っているかどうかも重要なポイントです。「家の中には荷物を置かないほうがいい」「見栄えのよい家具・家電をそろえる(ステージング)」など内覧者に好印象を与える方法を知っているかどうかは見極めポイントになります。

(3)手順をしっかり説明してくれる
 そして3つ目に、売却までの手順をしっかり説明してくれる会社は信頼できます。特に住み替えの場合は、資金計画がむずかしく手順をひとつ間違えるとトラブルのもとになりかねません。

 そのような時に「どのタイミングで売るといつ売却代金が入り、ローンの返済と購入資金にいくら回せるか」「新居を購入するタイミングをいつにすれば、仮住まいや引っ越しはいつになるか」など売り主の不安を取り払うストーリーをつくってくれる会社を選びましょう。

ITを積極的に活用していることも重要

 いまや、どんな場所でもパソコンやスマホなどを通じてインターネットで情報を得ることができる時代です。このIT時代に対応している不動産仲介会社は信頼がおけます。

(4)ホームページが充実している
 4つ目のポイントとして、自社ホームページが充実していることがあげられます。ホームページは会社の看板でもありますから、売買情報が充実し、更新頻度が高ければ顧客が集まってくる場所です。また、会社の経営方針や事業実績、コンプライアンス(法令遵守)への方針もチェックしておきましょう。

(5)インターネット広告を活用している
 そして5つ目のポイントは、インターネット広告を活用しているかどうかです。現在、「スーモ」「ホームズ」「アットホーム」「オウチーノ」が4大不動産専門ポータルサイトと呼ばれていますが、できれば全部、少なくとも3つには情報を掲載している不動産仲介会社を選びましょう。

 ポータルサイトに掲載するには広告費がかかりますが、これは仲介手数料のなかから捻出できるものですので、広告費をきちんとかけることができる会社であるかどうかを知る目安にもなります。

専門的知識に詳しいかどうか

 最後に、中古住宅売買に関する専門的知識が豊富かどうかがポイントになります。

(6)リフォームの提案ができる
6つ目のポイントとして、リフォームの提案ができるかどうかがあります。中古住宅の売買にはリフォームはつきものですので、それぞれの物件についてすぐに正確なリフォーム費用が算出できる不動産仲介会社を選びましょう。正確な費用がわかると、資金計画のクリも少なくなるのでスムーズにことが運びます。

(7)税制に詳しい
また、不動産の売却には複雑な税制が絡んでくるので、最後のポイントは不動産の税制に詳しいこととなります。自社ホームページで売却に関わる税金の情報を公開していたり、パンフレットを作成したりするなど、税金に関する正しい情報を提供してくれる不動産仲介会社かどうかは大きなポイントとなります。

 このように7つのポイントを満たす不動産仲介会社を見つけることが、中古住宅の売却を成功させる大きなカギとなります。

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この記事を書いた人

株式会社バイヤーズスタイル代表取締役

株式会社セラーズエージェント取締役。 一般社団法人 相続支援士協会 理事。 1970年、東京都中野区生まれ。売りっぱなしの単なる「物件紹介屋」と言われる日本の不動産業界の慣習を変え、生涯にわたり、より顧客に寄り添う「エージェント(代理人)ビジネス」にシフトさせるべく、株式会社バイヤーズスタイルを設立。業界で初めてすべての取扱い物件に「住宅履歴書」を導入、顧客の物件の資産価値向上を担う。一般的に売りづらいとされる、築年数の古い中古住宅の売買に精通しており、顧客から厚い信頼を得ている。 さらに、ひとつひとつの中古住宅(建物)を正しく評価し、流通させるため「売却の窓口(R)」を運営し、その加盟店は全国に広がる。 不動産流通の現場を最も知る不動産コンサルタントとして、各種メディア・媒体等においての寄稿やコラム等多数。 宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー、国土交通大臣登録証明事業不動産コンサルティング技能登録者。 著書に『実家の処分で困らないために今すぐ知っておきたいこと』(かんき出版) 、『プロだけが知っている!中古住宅の魅せ方・売り方』(朝日新聞出版) 、『マイホームは、中古の戸建てを買いなさい!』(ダイヤモンド社) 、『不動産広告を読め』(東洋経済新報社)など。

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