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ネットを使った不動産会社の探し方

どんな不動産会社に客付けを依頼するべきか

尾嶋健信尾嶋健信

2016/01/04

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検索サイトで不動産会社を探す

 まずはGoogleで、「エリア名+賃貸」というキーワードで検索してみましょう。そうするとたくさんの不動産会社が出てきますが、その1~2ページ目に出てきた会社をピックアップします。「Googleマップ」を使えば、その不動産会社がどこにあるのかもわかるので、どんな順番で業者回りをすればいいかも一目でわかります。

 次に、検索サイトで同じく「エリア名+賃貸」というキーワードで検索し、同じく1~2ページ目に出てきた会社(スポンサー広告を含む)をピックアップします。ちなみに大手検索サイトであるYahoo!とGoogleは検索サービスで業務提携をしているので検索結果はほとんど同じですが、スポンサー広告が違うので参考にしましょう。

 また、賃貸物件ポータルサイトであなたの賃貸物件と同じエリアの情報を提供している会社もピックアップし、現在積極的に稼働している不動産会社の精査をし、上位の会社にのみアプローチをします。

どのような会社が検索上位にいるのか

 それでは、どのような会社が検索サイトの上位に出てくるのでしょうか? 上位に出てくる不動産会社の特徴として、「信頼」「大手」「SEO対策」「古い」といったキーワードがあげられます。

「グーグル」は、他のサイトからのリンクが多いサイトを検索サイトの上位に表示します。これは、「多くのサイトからリンクされている=人気・信頼度が高い」という意味ですので、信頼できる不動産会社が上位にいる可能性が高いというわけです。

 また、大手の不動産会社は検索サイトで上位にくるようにSEO対策を行なっています。そのような対策を行なっているということは、サイトの更新も頻繁に行なっているということなのですが、実は裏技もあります。それが、ブログを量産することでリンク数を増やし検索上位に出るようにするというもので、SEO対策業者に依頼して行なっています。この方法は「やんちゃ系」と呼ばれる仲介専門会社や設立間もない会社が使っているパターンが多いようです。

 そして、古くから営業し、放置してしまっているサイトも上位にくることがあります。これは、「オールドドメイン」と呼ばれる長年使っているURLは安定したニーズがあると判断されてしまうためで、情報量と比例することなく検索結果だけが上位にきてしまう場合があるのです。

特徴をつかんだ上で信頼できる会社を探す

 このような特徴を把握したうえで、どの会社をセレクトすべきかを考えていきます。まずは、信頼更新頻度が高いところです。新しい物件をどんどん掲載されていることを考えると、1日1回は更新されていることが望ましいです。

 また、トップページに電話番号が明記されていることも重要です。特にトップページの右上、「F字の法則」という人間の目線の動きに合わせて目立つように電話番号が書かれているとわかりやすいです。入居希望者は「これは!」と思った時には、問い合わせフォームよりも電話で聞きたいと思う人も多いので、顧客目線でわかりやすいホームページを提供しているほうが信頼できます。

 もちろん物件検索がしやすいのも大きなポイントです。大手では検索しにくいサイトはほとんどありませんが、中小企業では昔のシステムのままのところがありますので注意が必要です。

 また、探しているのは賃貸物件を任せる会社です。ですから、分譲メインではなく賃貸メインの物件広告が多く掲載されている会社にしましょう。これはホームページだけでなく、店頭の物件広告もチェックし、賃貸メインであることを確認してからアプローチするようにしましょう。

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この記事を書いた人

満室経営株式会社 代表取締役

1970年、神奈川県逗子市生まれ。青山学院大学経営学部卒業。 大学卒業後、カメラマン修行を経て、実家の写真館を継ぐ。その後、不動産管理会社に勤務。試行錯誤の末、独自の空室対策のノウハウを確立する。 2014年時点で、500人以上の大家さんと4000戸以上の空室を埋めた実績を持つ。著書に「満室革命プログラム」(ソフトバンククリエイティブ)、「満室スターNO1養成講座」(税務経理協会)がある。 現在、「月刊満室経営新聞(一般社団法人 日本賃貸経営業協会)、「賃貸ライフ(株式会社 ビジネスプレス出版社)」にコラム連載中。 大前研一BTT大学不動産投資講座講師。

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