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シェア生活をもっと楽しむコツ(3)

アフターファイブを「家」で楽しむ新しい生活

内野匡裕内野匡裕

2016/03/28

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趣味系シェアハウスなら習い事いらず

ひとり暮らしの生活が長くなり、職場にも慣れてくると「仕事以外の何かに打ち込んでみたい」という思いが強まってきたりします。自分の時間を自由に使えるのは、大人シングルの強みです。

ただ、いざ習い事やジム通いを始めても、疲れが抜けない仕事後や休日の朝は出掛けるのが面倒になって通うのを辞めてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。確かに自分で予定を立てて何かに取り組むとなると、ひとりでモチベーションを維持するのはむずかしいものです。

最近は、そんなシングルの悩みに応える「ヨガスタジオつき」「音楽スタジオつき」といった、好きなことを楽しむことができるシェアハウスも増えてきています。

自分の住む家に教室があれば、わざわざ時間をかけて離れた場所へ通う必要もありませんし、同じ目標を持つ仲間がそばに暮らしているとサボったり、辞めたりする可能性も低くなります。ヨガスタジオつきシェアハウスであれば、ヨガレッスンを極めて、インストラクターを目指す人もいるそうです。

目標達成をみんなでお祝いしたり、練習後の食事を楽しんだりと一緒に暮らす仲間の絆も深まります。ひとり暮らしのときはなんとなく過ぎていった時間も、部屋の外に出るだけで好きなことを共有できる仲間がいると思うと、毎日が楽しくなりそうです。

日本で「留学生活」気分を味わえる

もともとシェアハウスは外国人が多いイメージがあるかもしれませんが、最近はシェア住居が一般的になってきたこともあり、入居したからといって必ずしも英語圏の人がいるとは限りません。

「語学を学びたい」という目標を持っている人には「英会話レッスン付き」などのテーマを持ったシェアハウスがおすすめです。本気で英語を学びたい人向けのシェアハウスなら「外国人講師がいる」「TOEIC集中講座が開かれる」といった特典に加えて、リビングでは頻繁に英語が飛び交うなど日本にいながら海外にいるような気持ちになれます。

英語を専門に扱う仕事ではなくても、英話ができれば海外の情報をもっと知れたり、海外の友人と交流して視野を広げられたりと良い刺激になります。引っ越したばかりの時は「英語で自分の意見を思うように表現できない」「休日くらい気を遣わずゆっくりしたい」と思うこともあると思いますが、海外に引っ越すよりハードルが低く、馴染むのも時間の問題です。

海外でイギリス人4人と一軒家をシェアしていた人の話を聞いたことがありますが、言いたいことが伝わらないときは電子辞書を使ったり、知っている単語で頑張って説明したりしていくうちにコミュニケーション能力がついてきたそうです。

言葉の壁以外にも、週末の過ごし方や仕事への考え方も違う可能性もあります。日本人以上に異文化交流となる可能性も高いですが、新しい環境に身を置きたい人にはぴったりといえるでしょう。

仕事以外の「第二の可能性」を追求しよう

「毎日の仕事で忙しい」と思っていても、意外と「何もしていない時間」は多いものです。そうした時間を合わせれば、それなりの時間数になります。ちょっとした隙間時間や休日の自由時間を趣味や勉強に活用することができれば、いまやっている仕事以外の新しい自分を見つけられるかもしれません。

たとえば語学を学んで日本で公開されていない映画をチェックしてみたり、パンづくりを学んで週末マーケットを開いたりすれば、新しい交流ができて夢も具体的になるかもしれません。

趣味にしていたつもりが思いのほか人に喜んでもらえたことが嬉しかった、週末の手伝いをしてみたらいつの間にかもっと深く勉強してみたくなった…、という人も少なくはありません。

もともとコーヒーが好きで週末はカフェ巡りをしながらワークショップに参加しているうちに、思い切って脱サラしてコーヒー店で働くようになった人もいます。

仲がいい友達と飲みに行く、家でのんびりテレビを見て過ごすといった週末の過ごし方もいいものですが 「ここにいるからにはやらなきゃ!」と思えるような環境は新しいことにトライするときには貴重です。

仲間がいる心強さや、場の持つ「巻き込み力」をうまく利用して、今の生活をもっと面白くしてみましょう。

 

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この記事を書いた人

株式会社彩ファクトリー 代表取締役

10年前に国際交流経験を求めてシェアハウスに入居。自分自身が体感した「人との交流から得られる気づき、学び、視野の広がり、共に体験し、感動できる喜び」を、社会に受け入れられやすい形にリメイクして届けたいと、シェアハウスの事業化を決意する。 以来、勉強のために10物件に住み、200物件以上を見学、シェアハウス運営会社を副社長として設立し、デザイナーズシェアハウス4件を運営。その後、独立して株式会社彩ファクトリーを設立。 ひとり暮らしでは得られない「体験」の得られる環境にこだわり、コンセプトシェアハウスを17件プロデュース。全330室を運営。 起業家が切磋琢磨を楽しむ「起業家シェアハウス」は、起業家同士が日常的に相談し合い、刺激を与え合い、目標の実現を加速することを目指して運営。共用のセミナールームにてさまざまなビジネスイベントを開催している。これまで4年間運営し、上場企業の創業者や年商50億円規模の経営者も入居している。 また、「英語漬けシェアハウス」では、外国人が20パーセント以上となるように調整し、共用ラウンジでは英語で話すことをルール化、シェアハウス内で週2回の英会話レッスンを開催する。また、毎月国際交流パーティーを開催し、外国人との国際交流を日常化している。 その他、シングルマザーシェアハウス、東大合格シェアハウスなど、多くのコンセプトシェアハウスをプロデュースする。 彩ファクトリー http://irodorifactory.com

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