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ぐっすり眠れる寝具の見つけ方(5)

ベッドの選び方(4) 寝心地のいいマットレスのチェックポイント

桑田 唯桑田 唯

2016/02/29

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お店で試すときにチェックしたい点

寝ているときに、体に直に触れるマットレスは、質の良い睡眠の要となるものです。実際にお店で試しに寝てみて、じっくりこだわって選びたいところです。硬さなど好みは人によってさまざまですが、お店で試しに寝てみることはできても、一晩寝て試してみるということはできません。ちょっと試してみただけではわからない、というのが実感では無いでしょうか。今回は、自分に合ったマットレスの選び方についてご紹介したいと思います。

マットレスは、やはり実際に寝てみないと自分に合っているかどうかはわかりません。 お店では時間が許す限り長く、最低でも2~3分は寝心地を試してみるようにしましょう。 ポイントは、まずは仰向けで寝てみて、そのあといつも自分が寝ている姿勢で試してみることです。

寝ているときの姿勢は、立っているときと同じように背骨のS字カーブがキープされている状態が最適です。 マットレスが柔らかすぎると、お尻が沈み込んで腰が丸まり、腰に負担がかかります。逆に硬すぎる場合は、出っ張っているお尻や背中が押されてしまい、これもまた負担になってしまいます。

ちょうどよい硬さのマットレスを見つけるためには、仰向けで寝たときの腰とマットレスの隙間に注目しましょう。腰が沈み込んでマットレスにぴったりとくっついている時は、マットレスが柔らかすぎる証拠。 逆に、腰とマットレスがすかすかで手や定規が隙間にすんなり入るような場合は、硬すぎるということです。腰が沈み込みすぎず、隙間が空きすぎていない、そんなマットレスを選びましょう。

寝返りがしやすさも要チェック

また、寝返りのしやすさも、いいマットレスの条件としては無視できません。寝返りにはちゃんと意味があり、寝返りをすることで体の歪みなどを寝ている間にリセットしたり、血液やリンパ液を循環させたり、布団のなかの温度を調節したりしているのです。

ですから、お店で試してみる際は、しっかり寝返りをうってみましょう。たとえば低反発のマットレスは、体の凸凹に沿って沈み込むので、包み込まれるような寝心地のマットレスです。ですが、その半面、反発力が少ないため寝返りがしにくいという性質もあるため、かえって疲れてしまうということも。逆に、寝返りが多くて眠りが浅い、と悩んでいる人にはいいかもしれません。仰向けになったときの寝心地のよさだけで決めてしまわないように注意しましょう!

マットレスの種類を知ろう

マットレスの種類は、スプリング(ばね)を使っているか使っていないかで大きく2つに分けることができます。

スプリングを使ったものは、コイルマットレスと呼ばれており、ボンコイルマットレスとポケットコイルマットレスに分かれています。ボンコイルマットレスはコイルが全て連結されているため、体を面で支えるイメージです。そのため、体が面で沈み込み、部分的な振動が全体に伝わります。ダブルベッドなどで、ふたりで寝る場合は相手の振動が伝わってしまうのであまりおすすめしません。

一方、ポケットコイルマットレスは、コイルがそれぞれ独立しており、体を点で支えます。そのため、体の凸凹にしたがって各部分が沈むので体にフィットした感覚を得られます。また、振動が全体に伝わりにくいというメリットも。ただし、ボンコイルマットレスと比べると値段は若干お高めです。

また、スプリングを使っていないマットレスは、低反発マットレスと高反発マットレスに分かれます。文字通り反発力の強さによって分かれており、低反発マットレスは先ほども述べた通り、寝心地はいいのですが寝返りをうちにくいという特徴があります。また、体に密着するので冬は暖かいのですが、夏は暑くて蒸れやすくなります。

高反発マットレスは、適度な硬さがあるので寝返りがうちやすく、クッションの通気性や耐久性も、低反発マットレスよりも優れています。他のマットレスと比べると少し値段が高いのですが、その性能の高さから最近人気があるマットレスです。

以上、ベッドのマットレスについてご紹介しました。店頭で寝ただけでは不安という人は、返品や交換が無償でできるお試し期間つきのマットレスもあるので、そちらも検討してみてもいいかもしれませんね。自分の体にあったマットレスをじっくり吟味してみてください。

 

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この記事を書いた人

インテリアコーディネーター

大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。

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