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リフォーム予算と費用の賢い決め方(3)

床が沈む場合の補修費用は数千円〜数十万円(1/3ページ)

森田祥範森田祥範

2016/01/30

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床の構造について知っておく

1階床の特定の部分が、足で踏むと沈む…。築年数の古い木造一戸建て住宅でよく見られる現象です。床が沈むという不具合を補修するのに、費用はいくらくらいかかるのでしょうか。

それは、床のどの部分が傷んでいるかによって違ってきます。

一般的に、木造住宅の床は下から順に次のような部材で構成されています。

・コンクリート基礎または束石(つかいし)
・土台または束(つか)
・大引(おおびき)
・根太(ねだ)
・下地材(合板)
・仕上げ材

四角く囲まれたコンクリートの基礎部分に、アンカーボルトで直接連結される木の部分が土台です。そして土台を橋渡しするように何本も乗せられている角材(または板材)が大引、さらにその上に、大引と直角になるように何本も渡された角材(または板材)が根太になります。

つまり、格子状に組まれた大引と根太が床板(下地材と仕上げ材の2層)を支えており、大引と根太を土台とコンクリート基礎が支えているわけですね。

ただし、土台は基本的に壁の設置面の下にしか存在せず、土台と土台の間隔が開きすぎているため、このままだとその上に渡した大引と根太がたわんでしまいます。そこで、土台の土台の間に、一定の間隔で支点となる束石を設置し、その上に束という短い柱を立てて、大引を支えています。

次ページ ▶︎ | 束石と束の隙間の補修は数千円単位 

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この記事を書いた人

モリタマネジメント株式会社 代表取締役

宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士、ファイナンシャルプランナー、増改築相談員、二級建築施工管理技士。 LATUバリ建築スクール(インドネシア、バリ)ディプロマ取得。 1952年生まれ 兵庫県出身。早稲田大学卒業後、積水ハウス株式会社に入社、特建事業部(ゼネコン部隊)に配属。主に土地所有者の土地有効利用を中心とした営業に18年間従事する。また自社集客手法の独自企画や金融機関等のセミナー講師も務めて実績をあげる。 在籍期間の完工実績棟数は387棟。全国特建事業部表彰(特建営業300人中1位)、社長表彰(全社営業3800人中2位)、全社チーム別獲得粗利益表彰(全社全900チーム中1位)などの記録多数。退職するまでプレーイングマネージャーにこだわり続けた。 94年に建築リフォーム会社を設立し、現在まで22年間でテナントビル・マンション、店舗、住宅などのリフォーム工事を中心に約4000件余を完工。不動産の事業化プランニング、賃貸収益物件 (テナントビル、マンション)や店舗の収益最大化手法には定評があり、不動産オーナーの熱烈なファンが多い。 2009年、中小企業コンサルを目指して「ナニワの再建屋」桂幹人の門をたたき薫陶を受ける。桂幹人の実践的コンサルティングと自らの経験とを融合させた「モリタメソッド」を完成した。11年、多くの事業家を実践指導し、新たな事業を創る実践コンサルティングを開始、賃貸ビル・マンションオーナーの満室セミナー、工務店の脱下請け事業構築セミナー、中小企業経営者の新規事業構築勉強会(実践的指導)主催。また経営者、営業幹部の個別コンサルティングも行なっている。 指導先業種は、建設業、工務店、リフォーム会社、鉄工所、内装業、建設資材問屋、自動車輸出入業、子ども服セレクトショップメーカー、自費診療専門整体院チェーン、ブライダルを手がける呉服店、ヒーリングサロン、多店舗展開の美容室、大阪黒門市場マグロ専門店、デザイン事務所の新規事業支援等多岐にわたる。

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