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いまさら聞けない不動産投資の基本(18/18)

賃貸物件の維持にかかるPMフィーとはどんなものか?(1/2ページ)

浅井佐知子浅井佐知子

2016/02/27

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PMフィーとは何か?

投資用の物件を維持していくコストのひとつに、PMフィーがあります。PMとはプロパティマネジメント(Property Management)の略で、「賃貸物件の管理」を意味します。PMフィーとは、この管理をする手数料のことで、一般的には不動産業者(管理会社)が行ないます。このPMフィーを支払うことで、不動産業者にさまざまな業務を任せるわけです。

まず、入居者募集条件の設定・募集図面の作成など入居者の募集業務があります。新たに入居者を募集するためには、賃料・敷金・礼金などの条件を決めなければいけませんが、物件があるエリアの相場の調査・分析などを行い所有者に賃金の提案をしてくれます。

条件が決まると募集図面を作成し、「アットホーム」「スーモ」といった賃貸物件のポータルサイトやレインズ、自社のホームページなどで入居者の募集を行ないます。希望者が現れたときには、入居審査も行ないます。

また、賃料の集金業務も行なってくれます。賃料は振り込みか引き落としが一般的ですので、入居者から集金した賃料からPMフィーを引いた額が所有者の手元に渡ります。賃料の振り込みがない入居者、引き落としができなかった入居者には催促も行ないます。

さらには、入居者のクレーム処理や修理の窓口の業務内です。たとえば「隣人の騒音が深夜まで続いている」「下の階の住人がベランダでタバコを吸うのでその煙が入ってくる」など、入居者同士のトラブルになりそうなクレームを適切に処理してくれます。また、設備の修理の手配なども行ないます。

次ページ ▶︎ | 空室リスクを減らすPMフィー

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この記事を書いた人

不動産鑑定士

大学卒業後、不動産会社で10年間営業を経験。その後、不動産鑑定士として活躍。 「不動産鑑定士の資格を持った不動産投資コンサルタント」としても豊富な実績を持ち、アパートの賃貸から、土地の有効利用、店舗、事務所の賃貸、不動産売買、不動産鑑定、不動産投資コンサルと合わせて計5000件以上の案件をこなす。きめ細やかなサービスで不動産投資家からの支持を得ており、その最後の集大成として、個人の投資家が絶対に失敗しない、幸せな投資家になれる啓蒙活動を行っている。著書に『世界一やさしい不動産投資の教科書 一年生』、2021年1月出版の新刊『世界一楽しい 不動産投資の授業』がある。

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