“ゆるく”復活させているオーナーさんもいます(1/3ページ)
ウチコミ!タイムズ編集部
2020/01/24
ある賃貸マンションでの出来事です。そこでは、管理会社に頼まずに、オーナーさんが自主管理をされています。ところが、このオーナーさん、突然やる気を失ってしまいました。週1回だった掃除が、月2度になり、1度になり…間もなく、まったく掃除をしなくなりました。
物件はたちまち汚れ出しました。まずいことに、マナーの悪い入居者が何人か住んでいたため、チラシなどの紙ゴミが、郵便受け付近の床に次々と散乱するようになりました。ほどなく、ペットボトルや空き缶なども放置されるようになりました。
駐輪場も同様でした。コンビニエンスストアの袋、コーヒー等のプラスチックゴミ、レシート、どんどん溜まり始めました。そんな異常な事態に、ご近所の方が「おかしい」と、気づき始めました。「建物脇の雑草もボウボウだ。見苦しくてしょうがない」そこで、不安に思った近くの家のご主人が、いよいよ物件内に立ち入り、覗いてみたところ…
エントランスや廊下など、共用部分の天井は蜘蛛の巣だらけ。床はホコリだらけ。骨の折れたビニール傘が転がり、歩けば、靴の裏にはこぼれた飲み物の跡がベタベタくっついてくるという、想像以上のひどい状態でした。
何より、一番気になったのは、「郵便受け周りの紙ゴミの散乱。積み上がっているんだよ。誰でも入れる場所なので、放火でもされるんじゃないかと急に怖くなった」
そこで、このご主人、入居者さんのひとりをつかまえて、「管理人さんの部屋は何号室なの?」
そういう存在はここにはいない、と聞くと、次にオーナーの電話番号を聞き出し、電話をかけ、「なぜおたくのアパートには管理人がいないんだ。管理人さんを置いてくれ」と、頼んだそうです。
ご主人、とてもご年配の方なので、賃貸住宅といえば、通常その一室には管理人さんが住んでいて、入居者の世話や、建物の掃除をするのが当たり前だと思い込んでおられたようです。
この記事を書いた人
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